JICA草の根技術協力事業フィリピン「世界農業遺産(GIAHS)『イフガオの棚田』と『能登の里山里海』の持続的発展のための地域連携構築事業(2021年1月終了)


フィリピンの「イフガオの棚田」は、国連食糧農業機関(FAO)により世界農業遺産(GIAHS)に認定されている地域ですが、近年、若者の農業離れや都市部への流出により、耕作放棄地の増加が懸念されるほか、地域の生活・文化を守り、継承していく人材の養成が急務となっています。一方、世界農業遺産認定地域である石川県の能登地域は、少子高齢化・過疎化が進み、地域の継承という課題に直面しています。このプロジェクトでは、同様な課題に直面する、イフガオと能登で地域連携を推進することを目的としています。

 

このプロジェクトは、石川県を提案団体、イフガオGIAHS支援協議会を実施団体として、金沢大学が過去10年間実施してきた「能登里山里海マイスタープログラム」という地域づくり人材の育成のノウハウをフィリピンのイフガオに移転し、イフガオの持続的に発展させる若手人材を養成するプログラムの構築を支援しています。そのイフガオGIAHS支援協議会の事務局の一員として、TLAGも参加しています。世界農業遺産(GIAHS)理念の普及を通じた国際交流・支援を実施することにより、能登において、国際的な視点を持ちながら地域の課題解決に取り組むグローカル(グローバル+ローカル)な人材の育成にもつなげています。