JICA草の根技術協力事業 インドネシア国「中学教科『環境』の確立と環境教育の普及支援プロジェクト」(2021年5月終了)


インドネシアの南タンゲラン市は、2008年に成立した新しい都市で「グリーンシティ」を目標に掲げています。しかし実際、対象地域では「ゴミ投げすての文化」が根付いており、貧富の格差やゴミ問題が大きな社会問題になっている。そのため実施団体である一般社団法人インドネシア教育振興会、みんなで一緒に「Yuk Kita Buat Indonesia Bagus!(より良いインドネシアにしよう!)」を掲げ、JICA草の根技術協力事業として小学校の「教科『環境』の教材開発と教員の再教育支援プロジェクト」を実施してきました。同プロジェクトにおけるモデル30校への教科「環境」の導入が評価され、市独自の予算で全約300校へ教科「環境」を導入しています。

 

そのプロジェクトの成果を受けて、南タンゲラン市教育局から義務教育である中学校(管轄全21校)へ教科「環境」を早期に導入し、環境学習を通じ継続的に人格形成に努めたいとする支援要請があり、フェーズ2を実施することなりました。そのフェーズ2の実施にTLAGも協力することになりました。また先行プロジェクトで同市に技術移転した小学校教科「環境」について、要望の強い自治体ボゴール市並びに離島のバリクパパン市に「環境教育」を技術移転することもこのプロジェクトの目的の一つです。教科「環境」の中学校への発展および他地域への「環境教育」の普及により、インドネシアにおける持続可能な開発に貢献します。